ブログを書く意味ってあるんですか?と聞かれたら・・・
結論からシンプルに伝えるなら「“発信する意味がある”と思うなら書くべき」。
発信する意味のない記事なら書かなくていい
発信することで、誰かに何かプラスになるのであれば発信する価値がある。
誰にも何のプラスにもならないなら発信する価値はない。
具体的には
記事の読者(ビジネスの場合ターゲット)となる人が、記事を読んで「読んでよかった」と思ってもらえるかどうか。
自分にとって、ブログで集客ができるか(PVアップ)、もしくはその記事自体がPVアップには寄与しないにしても、サイトの説得力を増すことができるか(CVRアップ)。
記事の読者にとって価値があれば、おまけ的にGoogleからも評価が得られて、PVも上がり、満足すればCVRも上がるので、自分のメリットにもなる、という流れなので、すべてが発信する意味があるか、価値があるかどうか、がスタートになる。
GoogleのSEO面をもう少し補足・・・
ちなみにこの記事のタイトルの質問はクライアントからされたもの。ここまでの文章で言いたいことは言ったので以上終了!としたいところだが、クライアントとしては要は“SEO的に”記事を書く意味ってあるの?という質問だったので、Googleの部分をもう少し補足。
記事を書くことによって、確実に検索結果での表示のチャンスは増える。
記事がないなら検索でヒットする可能性はゼロ。記事があれば少なからず可能性はゼロではない、という意味で。
ただし、これもターゲットにプラスな情報でなければほとんど意味はない。プラスな情報がなければ、結局記事の検索順位が上がらず、ないに等しい状態になるからだ。
競合がまったく同じ内容の記事を書いていないか、同じテーマを扱うにしてもより深く突っ込んだ記事が書けるのか、という点を吟味する必要がある。
なんというワードで検索したときに自分の記事がヒットして欲しいのか、そしてそのワードで実際に検索してみて、現状どんな記事が並んでいるのか、を見ておくだけでもざっくり判断がつくはず。
ビジネスに対するGoogleの影響力があまりにも強くなり、SEOを気にし過ぎるがあまり、アルゴリズムが~~、検索順位が~~、という話があまりにも前に出てきてしまいがちな状況に嫌気がさしているが、原点に立ち戻って考えればシンプルである。
そして、こういう話は確実に自分へのブーメランになるので、免責として、この記事の内容自体、他にも書いている人がいるかもしれないが、と書いておこう。(検索しろよ)
バズ部主催のセミナー@ヒルトン東京にて、バズ部 石井穣さんが話していたこと
バズ部主催のコンテンツマーケティング実践会議2018に行ってまいりました。
ですので、その様子と、基調講演で話されていたバズ部 コンテンツマーケティング事業責任者である石井穣さんの講演の内容をメモしておければと思います。
バズ部と言えばこの界隈で知らない人はいないと思うので、バズ部の紹介はいらないですね。
コンテンツマーケティング実践会議の様子
バズ部もセミナーは開催したことはあれど、ここまで大掛かりなイベントは初めて的な話をしていたので、気になっていた方も多いんではなかろうかと思い、雰囲気もお伝えできればと。
※自分もセミナー内容うんぬんというよりは、バズ部がどんなことをしているのか気になって行ってみたところもあったので
開催場所はなんと新宿のヒルトン東京。(写真はヒルトン感ゼロだがロゴとかは入っている)
コンテンツマーケティングのいち企業がこういうところでセミナーをできるのか、とやや希望をもらった。(もっとおもしろいことしてて欲しい存在ではある)
ちなみに今回、クライアントからのご紹介で参加させていただいたが、参加費はこの界隈で考えるとお安くはなかった。まあ成果で回収できればよい。
受付はこんな感じ。
会場の椅子の数から雑に数えて、400人くらいは集まっていた。
パンフレットやグッズにもそれっぽさを感じる。(セミナーを受ける立場としては、個人的にはこんな部分はどうでもいいのだが、それっぽさが大事なところではある)
最初の基調講演開始前もそれっぽい雰囲気。(暗い。講演が始まってもほぼこの暗さで、手書きメモ派の自分にとって、メモがかなり書きにくかった。。)
で、1日に渡ってセミナーがあって、タイムテーブルはこんな感じ。
各時間のセミナーを聞いたが、やはり主催であるバズ部の講演が一番よかったので、個人的に気になった部分を抜粋にてご紹介。
バズ部 石井穣さん(株式会社ルーシー取締役)の講演内容
セミナー詳細はこんな感じ。(一番上がそう)
バズ部石井さんの講演は大きく分けると、
①コンバージョンを増やす
②集客を増やす
という内容で、②はバズ部で書いてあることも多いとのお話だったので、この記事でも①をボリューム多めでご紹介。
①コンバージョンを増やす
コンバージョンを増やす上で、
・潜在顧客のビジョン(未来像)を鮮明に描かせる
・できればビジョン(未来像)を引き上げる
ことが大事。
“未来像を描かせる”というのは具体的には、サイトの中で
「あなたのお悩みを解決するにはこれくらいの解決法のオプションがあって、あなたの場合この解決法でこうなるでしょう」
という情報を出し切ること。
それによって、実際にサービスを受けるときには、顧客の頭の中で
「私はこれからああいう風に(サイトで読んだように)なるんだよなあ」
と描かせる、ということ。
また、それを実績として、サービス提供者側のこれまで歩んだプロセスをしっかり伝えて、考え方の共有をできるとよい、とのことでした。
それを具体的にありありとサイト上で出しておけると、より理想的であると。(バズ部は数字も入れてそれをやっている)
石井さんが最近ハマっているサイト
上記を満たすサイトの中で、石井さんが最近一番ハマっているサイトは、こちらだそう。
サムネイルも出ないような、ある意味しょぼいページだが、読んでみるとなかなかおもしろいことがわかる。
横浜相鉄ビル眼科医院 霰粒腫(さんりゅうしゅ)の治療と患者さんの声
さあ、このページを読んでみていかがでした?
このページほどの情報量、書き方でコンテンツを発信できているでしょうか?
ここで次のキーワードである“確信”です。
サイトを使ってマーケティングをしている中で、
「なんとなくこのサイトいいなあ」
と思ってもらえることはできていても
「このサイトしかないわ」
と顧客が“確信”できる状態にできているかが大事であると。
当然と言えば当然ながら、そこまでシビアにユーザー感情の動きを見れているか、と思うとまだできることはあると思えるのではないだろうか。
顧客に“確信”を持たせる上で参考になるソース
顧客にその“確信”を持たせる上で重要なことは業界によって異なるので、コンサル会社のベイン・アンド・カンパニーがハーバード・ビジネス・レビューで出していた「30 Elements of Customer Value」が参考になる、とのこと。
ざっと見ても、
機能面で見て、時間短縮?種類の多さ?
感情面で見て、楽しさ?不安を取り除くこと?
など、イメージが湧きやすい項目がいくつもありますね。
あなたの顧客が気にすることは30のうちのどの項目でしょうか??
その情報がサイトコンテンツとして掲載されているでしょうか?
上記のような内容に加えて、石井さんが繰り返し“突き抜けたコンテンツを作れているかが大事”とおっしゃっていたのが印象的でした。
②集客を増やす
集客面はバズ部読んでね、という話が大前提でありつつ、個人的に気になったことの一部をメモ。
ーはてブからの拡散のために、とのこと(へー、そうだったんだ)
・検索(SEO)からの集客を意識する上では「緊急」と「重要」を意識する
ー“検索をしている”ということは、“何となく”ではなく、何か“緊急なこと”や“重要なこと”がある、と思っておくことが大事である
ー何気ない状況で検索しているのではなく、ニーズに駆られて検索しているはず、と見込んでおくことでコンテンツの見せ方、出す情報が変わる
とのことでした。二番目の内容はコンバージョンにも関わる話ですね。
というような感じでした!
全体的に一般論と言えば一般論だなとは思いつつも、もう一歩深みに入っていけ!と言われている感じ。
別に新しいことをやるのではなく、今までのことをもう一歩深いレベルでやってみろと。そう言われた気がしたセミナーでした。
まあこのセミナー内容って、同じことを言える人はいるんでしょうが、バズ部を読んでいるいちマーケッターとしては「これをやってりゃあ、あのサイトができ上がるわな」といった感じ。
セミナーで言っていることがしっかり自分のサイトに反映されているところに説得力がありました。
この一貫性がやっぱり大事。バズ部自体の、いい営業だなあと思いました。(ここまでいくのがとてつもなく大変というのは当然理解できるので)
まあヒルトンで華やかに、という感じでしたが、やってることは自体はかーーーーなり泥臭いなあと。嫌いじゃないし、究極的にはそれしかないんだけど。
石井さんのセミナー以外では、海外の話なども入ってきていて、バズ部も海外展開し始めているんだなあとにおわされました。(具体的に何をやっているのかは特に語られてなかったように思いますが、バズ部運営のルーシーのサイトとかにはあるのかな)
この業界の先の方を走っているバズ部が今後どのような展開をしていくのかも気になるところ。
最後のディスカッションの時間のときに、今は月間で100件くらいの問い合わせ、とか言ってましたかね。(ピーク時は150件ほどだったと)
あ、そう言えば、朝から夜までセミナーでしたが、軽食や飲み物などもヒルトン風な感じで出てきましたよ。(味は美味しかったけど量が少なく時間が短かったのが無念)
暗くて見えないけど、最後のディスカッション前の立食形式での軽いアルコールやドリンクとつまみのテーブルの様子でさようなら~
SEO界のアイドル的存在である辻正浩さんに記事をブックマークしてもらえてとてもうれしい
昨日書いたGoogleのゲイリー・イリーズと金谷武明さんのセミナーのレポート記事がSEO界隈で名高い辻正浩さんに届いて、かつ、ブックマークしてもらえたようでとてもうれしい。(メモ程度かもしれないが)
ブックマークしてもらえた記事はこちら。
気づいた瞬間、咄嗟に「証拠を残さねば!!!」と思い(あざとい)、スクショを撮った。
辻さんと言えばもはやその界隈の方には説明不要かと思うが、SEO業界では常に最前線を行くお方である。
まず、辻さんのtwitterのプロフィール画像をご覧いただきたい。
今までの辻さんの記事などで自分が享受した恩恵を考えると、もはや5,000円あげたいのである。
ふざけた人に思われてしまうといけないので、辻さんのTwitterへのリンクも。
タイムラインを見ればおわかりになるように、ウェブはSEOに限らず、示唆に富んだ考察ばかり。
昨日のこのつぶやきとかも本当にそう思う。
ニュースサイトも医療情報サイトもスタートアップやアフィリエイターのメディアもSEO会社も検索エンジンも、自浄がされないとすぐに法規制とかの流れになっちゃって真面目にやっている所はもちろんインターネットユーザにとっても不幸なことになってしまうので自浄は本当に大切。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) November 13, 2018
辻さんのブログ「web > SEO」も記事が更新されるたびに業界全体がシビれている。(はず)
例えば今年ならこの記事。
医療業界の記事なのでブックマーク数はそれほど多くないが、この記事も。(記事公開後にブログの移行をされたからかな)
それ以前の記事も
などは、業界関係者なら一度は目にした記事なのではないだろうか。
※個人的に、クライアントにもよく辻さんの記事を共有しつつ説明したりしている
上記に加えて、
「良質なコンテンツが一番のSEO」って本当ですか?
っていうHRナビの記事もとてもよかったんだが、HRナビ自体が9月でなくなってしまっていたようだ。。無念。(サイトクローズによるコンテンツの消失はインターネットの穴だと思う)
上記で並べた記事のように、辻さんは、業界全体的に
「これって問題あるよなあ(でも仕事で忙しいからかまってられない!でもとても気になるし、一歩引いて考えるとよろしくないよなあ、あああでも、、!)」
というような小手先のSEOテクニックとかではない、SEO業界(ウェブ業界)の構造的な問題を、圧倒的正義の立ち位置から一刀両断してくれるのだ。(ダントツの情報量と経験値も絡めて)
今回、その辻さんから記事をブックマークをしてもらえたのだから、感慨もひとしおである。
最後に、この記事を書いている最中、辻さん関連のよかった記事をいろいろ思い出しながら検索していたときに偶然出てきたサジェストキーワードをご覧いただきたい。
「辻正浩 神様」
これ、極端なように思うかもしれないが、自分の見ている辻さんの側面に関して、個人的にとても同意できるし、Googleのサジェストで出てくるくらいであれば大枠世界的に合意と考えてよいのである。
辻さんから「それはGoogleのアルゴリズムからすると異なると思いますよ」と言われるかもしれないが、この際、アルゴリズムなどどうでもいい。
とにかく、エモい一日だった。
追記
辻さんにリプをしてみたところ、返信ももらえたのでより一層うれしい。
わわ、いえいえいえ!こんなのが。。。せいぜい鬼瓦の欠片くらいにはなれるようがんばります。
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) November 15, 2018
とても知りたいセミナーのレポートでしたのでとてもありがたいものでした。どうもありがとうございました!
Web担当者Forum 2018 秋に参加しているマーケターにおすすめしたい虎ノ門近辺の喫茶店
虎ノ門ヒルズで開催されているWeb担当者Forum 2018 秋に参加していますが、聞きたいセミナーが延々とあるわけではなく、空き時間ができますよね。(ずっと会場にいる人もいるのだろうか)
自分は今日空き時間が計3時間くらいあったので、その時間は喫茶店を使って作業しており、好きな人は割と好きかなと思う喫茶店に当たったので、虎ノ門近辺で2店舗、ご紹介します。
今日集まったどなたかのご参考となれば。
■カトレア
1つ目は新橋駅からほど近いビルの3Fにある「カトレア」。(虎ノ門と新橋は案外近いと今日気づいた)
食べログの埋め込みがうまくいかなかったので地域情報サイトのページをリンクしてみました。
この写真のボケ味、すごいな。(ボケ味とは言わないか)
そして今日のセミナーのひとつの大きなテーマでもあったSEOを全く意識していないであろうページタイトル。これ、カトレアの店舗情報詳細ページなはずなんですが。
さて、こちらのお店、雑誌ポパイか何かの特集で出ていて「お、よさげだな」と思ってブックマークしていたお店だったのでした。
こういう、いかにも古い感じのところが好きです。
椅子の形もいかにも昭和。素晴らしい。
ただし店内はこういうお店にありがちな、タバコのモクモクが半端ではなく、新橋駅が近いこともあり、新橋の暇そうなおじさま方(失礼。というか自分もそこにいたのだ)が集会されておられます。
他の選択肢として、同じビルの一階にも喫茶店があるのですが、雰囲気的には圧倒的にカトレアが好きだなあ。
きゃぴきゃぴしている女子はひとりもおりません。ストイック。何も映えない。
ただし、スタッフさんは多く、テキパキした女性がメインで、店内によく気配りしているようで、ナイスでした。老舗ならではという感じか。
タバコがもう少しゆるい時間帯なら、また行きたい。(そんな時間帯があるのかは不明)
さすがに上のリンクじゃ何もわからないので、食べログのリンクも貼っておきます。(なぜかテキストリンクしかできない。。)
■ヘッケルン
2つ目は「ヘッケルン」。
名前からも、いかにもこだわりがありそうな感じが溢れ出ているのと(個人的に店の名前は重要)、食べログの「ジャンボプリン発祥の純喫茶」との口コミ&こちらも古ぼけた内装が決め手で決定。
今調べたらGIGAZINEの記事がありました。
この記事にもあるように、いかにもマスターが「こだわりあるおじさんです!!!」って感じで、よかったです。(合う合わないはありそう)
今日は入店したら「いらっしゃいませ~」とは言われたものの、特に席も案内されず、メニューも出てこず、お水も出てこないまま、脇の机横に刺さっていたメニューを自分で取り、注文。
「はいよ~」って感じで受けてはくれましたが、その後もお水は出てこず。(こういうお店は割と慣れてる方)
マスターが動き始めたと思ったら、「朝からメシ食ってねえんだよ、忙しくてよお、この時間になっちまったよ」(カウンターの女性に話している)という感じで、まかない的なものを食べ始めました。
※ひとりで切り盛りしていらっしゃるので、店内は完全停止
そして自分の次に入ってきたお客さん(常連さん風)の注文が入っても
「食べるから待って!3分で食うから!」
と言って続行。メンタル。
その後すぐ、すいていた店内にあれよあれよとお客さんが入ってきて速攻で満席に。
なんだここ。(実は昼時に行ったときも満席っぽかったのでスルーしていたし、この間にもお店に2件電話が入っていて、予約や持ち帰りっぽい依頼を、てやんでえそういうのは受けてないんでい的な感じで断っている)
そしてさらに謎だったのが、そそくさと散らかったテーブルの食器を片付ける女性客。(明らかにお客さんだったはず)
しかもマスターもそれが当たり前のような感じで、特に「ごめんね!」とか「ありがとうね~」と言うでもなく。
なんなんだこの店は。
お店とお客さんの構造が謎すぎて混乱し、全く気づいていなかったんですが、どうやらコーヒーにもこだわりがあるらしくサイフォン式。なんだかんだで出てくるまで10分以上はかかった。
ちなみに入ってくる常連さんらしき人は軒並み女性。
それぞれがカウンターだけでなく、やや遠目の席からもマスターに話しかけています。(それぞれのお仕事事情も把握している風。「まだお仕事終わる時間じゃないよね~」「そうなの、サボってるの」というやりとりなど。)すごい。モテ男。
※店内は狭いので、すべての会話が普通に聞こえる
やっと常連さんではないっぽい女性が入ってきたぞ、と思って、勝手に仲間意識を持っていたら、帰り際に
「いや~、このお店来るの、35年ぶりなのよねえ」
なんて言っておられる。
(マスターは当然覚えてなくて、「へーそうですか」くらいのリアクション)
GIGAZINEの記事にも創業から50年近くと書いてありますが、今日もボソッと
「来年で50年なんだよなあ」
とおっしゃってたし、35年ぶりもありえるのか、と。
ちなみに評判のジャンボプリン、ボソボソ感がいかにも手作りって感じでめちゃうまでした。(甘いの好き。)
マスターも「これは手作りじゃなきゃ出せねえんだよ」と言ってました。(たぶん毎日言ってるセリフなんだろうけど、こういうの好き))
ジャンボプリンとコーヒーのセットで600円。
ということで、おすすめというか今日行ったお店の紹介になりましたが、割とおもしろい店に当たったような気がしますし、割と好きな人は好きだと思うのでぜひ。
Web担当者Forum 2018 秋でGoogleのSEO番長ゲイリー・イリーズが語ったこと
Web担当者Forum 2018 秋に参加してきました。
今回はその中で「Google 検索最新情報 2018 & Q&A」というタイトルで、GoogleのSEO番長、ゲイリー・イリーズも登壇していたため、備忘録として記事にしておきます。
Googleの講演全体としては、タイトルの通り、前半でGoogleの(こちらもSEO界隈ではみなさんご存知の)金谷武明さんによる最近のSEO界隈の動きについてのお話があり、後半でゲイリーと金谷さんによるQA形式でのトークがありました。
それぞれのお方のtwitterを貼っておきます。
Gary "鯨理" Illyes (@methode) | Twitter
金谷 武明 Takeaki Kanaya (@jumpingknee) | Twitter
※この記事は講演の後半のQA部分のみを記載しています
※QAのお題は事前に集められたもので、それに回答する形でした
※金谷さんとゲイリーは事前に答えを準備してきていた模様(事前打ち合わせをして答えは準備してあるがゲイリーは何を話すかわからない、と金谷さんは話してました)
※以下、ゲイリーの回答風で記載しますが、金谷さんが日本語訳の際に付け加えていた部分もごちゃ混ぜです、筆者意訳的な部分もあるかもです
目次はこちら。
- Q1.SEOで大事なこと3つは何?
- Q.2 カノニカルについて、httpとhttpsのページがあるとき、どのようにカノニカル設定をすればよいか
- Q.3 動画のランキングで参考にできるものはあるか?
- Q.4 ユーザーニーズを汲んだ記事を書いているつもりだが、8月のアルゴリズムのアップデートで順位が落ちた。何かできることはあるか?
- Q.5 SEOに強い、おすすめのWordPressテーマはあるか?
- Q.6 「良いコンテンツ」とは何か?
※Question、Answerの内容はそれぞれ記憶しておきたかった部分のみです、大事なところが抜けていたらぜひご指摘を。
Q1.SEOで大事なこと3つは何?
・コンテンツ
いわゆるよく言われる「Contents is king」
もっと単純な話をすると、Googleはコンテンツがなければあなたを認識してくれないよ、ということ。
・エコシステム
ウェブで価値を出して、その価値が循環するように意識しよう、と。
価値のあるコンテンツを作れば経済がまわり、それをまた投資できて、的な話。
今まで個人的に感じてきたGoogleのスタンスからしても、いかにもGoogleらしいと思う言葉。
・ストラテジー
Googleは独自のアルゴリズムを持ってはいるが、マーケターや事業者がそれを追っかけることを推奨していない。(!)
要は、Googleに振り回されず、自社のストラテジー(戦略)を持つことが大事である、ということ。
身も蓋もない感もあるが、正論。
Q.2 カノニカルについて、httpとhttpsのページがあるとき、どのようにカノニカル設定をすればよいか
ベストはどちらかが正規のURLであるとGoogleに知らせてあげること。(httpとhttpsの双方がカノニカルになっていたら、Googleとしてはどちらが評価すべきURLなのかわかりにくい)
ただし、仮に双方のURLにカノニカルを設定してしまっていても、SEOにそれほど大きな影響はないのではないか、とのこと。
※質問者が大規模サイトの運営者だったらしく、設定をする場合、作業がとても煩雑になる、ということで、そういう場合は、工数もかかるし、そのバランスを考えて、やるかやらないかは、その場の判断になるのでは、と。
Q.3 動画のランキングで参考にできるものはあるか?
動画用のヘルプページがあるから参考にしてくれとのこと。
おそらくこちらのことかと。
ただし、動画の中のキャプションなどの文字は読んでいないから、htmlデータの中に情報を入れて欲しいとのこと。
さらに言うと構造化データでマークアップすると理想、と。(上記のリンク先にも同様の記載があります)
Q.4 ユーザーニーズを汲んだ記事を書いているつもりだが、8月のアルゴリズムのアップデートで順位が落ちた。何かできることはあるか?
アルゴリズムへの対策を一言で言うのは難しい。
いつも言っているようにユーザーに沿ったコンテンツを作り続けることが重要。
検索品質評価ガイドラインをもう一度見てみるといいかもしれない。
Googleの公式は英語ですが、国内では各社がこぞって翻訳してますのでぜひ検索してみてください。。
Q.5 SEOに強い、おすすめのWordPressテーマはあるか?
特定のひとつをおすすめするのは難しい。
ヘルプフォーラムでSEOに詳しい人がたくさんいるから、質問してみてはどうか、とのこと。
(フォーラムには海外SEO情報ブログの鈴木さんもいるし、他にも。フォーラムのエキスパートたちはたまに集まっているような写真が出ていたので横の繋がりも強そうな印象。)
Q.6 「良いコンテンツ」とは何か?
ただし、必ずしもそれが絶対のように思わないで欲しい。
みんなが同じところを目指してもしょうがないだろう、とのこと。
先でも述べたように、ストラテジーが大事。
そして先ほどは言ってなかったがフィロソフィーが大事である、とも。
他に金谷さんとゲイリーはSEO担当者をしたことがあるか?という問いがあったような。当然ふたりとも「YES」。
そんな感じでした。なんとなく知っていた部分も改めて張本人的な存在から生の言葉で聞くと腑に落ちるというか。勉強になりました。
会場の虎ノ門ヒルズの外にあった謎のオブジェでさようなら。
調べてみたら、ジャウメ・プレンサというスペインの世界的に有名なアーティストの作品らしい。
明日もこれを拝むことになる。